バレーボールでライトからのアタックは、右利きの選手には打ちにくいという傾向が強いです。
その理由をお話しするとともに、右利きと左利きのどっちが有利か考えてみましょう。
バレーボールのライトアタックは右利きの選手には難しい
これは人間の体の幅と、トスが自分の利き腕のどっちから飛んでくるかという問題になります。
オープンアタックは、打つ前に助走をつけるためにコートの外に移動し(開く)、コートに向かって走り出すのが基本です。
そしてボールに飛びつくような感じでボールを打ちます。
レフトオープンだと、自分の利き手の方角からボールが飛んでくるので、トスが多少乱れても手を伸ばしやすいのです。
ところがライトオープンだと、トスが左方向から飛んできます。
それを自分の利き腕の右手で打つのには、ボールが自分の頭上を通過してからという事になります。
そのため正しい位置でボールをミートするタイミングをつかむのが難しくなります。
トスが短くても流れてしまっても、レフトならある程度処理できますが、ライトだと無理な体勢になる事もあります。
二段トスになって、後方からトスが上がった場合、難易度はさらに高くなってしまいます。
サウスポーは貴重な戦力
その点左利きだと、右利きの人がレフトから打つのと同じ感覚でライトから攻撃できるという事になります。
極論ですが、バレーボールのライト打ちは左利きの方が有利です。
打ちやすいという事はもちろんですが、もう一つ大きな理由があります。
左利きの選手が打つボールは、右利きの人が打つボールとコースが違うのでレシーブしにくいのです。
ブロックのポジション取りも調整しなくてはなりません。
ただ、日本人の左利き比率は約11%と言われています。
おおよそ10人に1人という事になりますね。
これが多いのか少ないのか個人によって感じ方は違うと思いますが、サウスポーのアタッカーがチームにいるという事は割とレアな部類に入るのではないでしょうか。
究極の選択?
チームに左利きの選手が入ってきました、さてその人をいきなりライトアタッカーに抜擢しますか?
もちろん育てば貴重な戦力なので、アタックの猛特訓をさせるかもしれません。
かといって左利きというだけでいきなりライトアタッカーとしてスタメンに起用する、という事はまずありませんよね。
現実問題として、左利きというだけの選手より、右利きだけれどライト打ちを器用にこなす選手の方が戦力になります。
バレーボールでのライト打ちに関しては左利きの人が有利です。
でも総合的に見て、それがチームにとって全てではない、という事になるのではないでしょうか。