『心を開けば必ず強くなる』
私が、指導者になったきっかけと子供たちの心が開くまでの道のりを少しばかり紹介します。
元々私は、審判活動をメインでやっていました。
ある時、審判委員会の上司から、母校である小学生のバレーボールチームで指導してみないかと誘われたことが指導者になるきっかけでした。
実際に子供たちの練習しているところへ見学に行った時、我が目を疑いました。
過去の栄光(私が現役時代は全国大会出場しました)は見る影もなく、お遊びバレーボールをしていたのが今でも鮮明に覚えています。
時代の流れ?環境の違い?と考えを巡らせ、勇気を出して子供たちに問いました。
「バレーボール楽しい?バレーボール好き?」
返事は、「別に」と残念な答え。
どうしたらバレーボールを好きになってくれるか、楽しいと思ってくれるか考え、外部から来た私をどうやったら受け入れてくれるか悩み、必死に考えました。
そこで私は、女性目線からのコミュニケーションをとることから始めました。
1つ目 子供たちに笑顔で話しかける。
外部の人間なので、子供たちの恐怖心を取り除くことが目的でした。
2つ目 子供たちを褒める。
例えば、低学年の子がシューズの紐を一人で結べた時やボール、ボールかごを自ら運んできた時など。
些細なことを褒められることで、子供の向上心はぐんぐん上がっていきました。
3つ目 子供たちの話をしっかり聞いてあげる。
適当に聞くのではなく、しっかり聞くことで、話の中にはバレーボールの質問や話だったり、チームの雰囲気などの情報が入ってくるので、これは本当に大切だと思いました。
4つ目 ダメなものはダメと教える。
優しいだけでは、甘く見られてしまい、指導者としての威厳が全くなくなってしまいます。
悪いことをしたり、これはいけないと思った時は、流さずにしっかり叱りました。
但し、頭ごなしに叱るではなく、なぜ怒られたのか、なぜ注意されたのかを教えながら叱ることが大切です。
4つの方法、作戦を練るまで時間はかかりましたが、万全場体勢で実践したことによって、子供たちが心を開くまでそう時間はかかりませんでした。
また、子供たちが指導者に対して心を開くことで、自ら質問することができるようになり、教えてもらったことを受け入れやすく、吸収能力があがるために目に見えるような上達が見込めるでしょう。
だからこそ何事も根気よく取組み、子供の気持ちを考えて接していくことが、子供たちのバレーボールの上達にも関わってくることだと思います。
心を開けば必ず強くなるという言葉が生まれました。
努力することは、子供たちにとっても私たち指導者にとってもプラスになります。
何もしないで諦めるのではなく、試行錯誤をしてより良い関係を築き、バレーボーラーを育てていきたいと思います。
皆様のバレーボールの上達に少しでもお役に立てればと思い、この
少しでもお役に立てればとても嬉しいです。