6人制のバレーボールにはローテーションがあり、その時々でポジションが変わります。
今回はバックライトのポジションの役割と、求められる能力について解説していきます。
相手ライトからのスパイクをレシーブする
まずバックライトは、相手ライトスパイカーのクロスコースを守ることになります。
ブロックが3枚飛んでいればコースもかなり限られますが、2枚の場合はコースを上手く読んでディグする必要がありますので、正しい場所でレシーブ体勢に入ることが重要です。
相手のライトからの攻撃に関しては、ブロックフォローは別の選手の役割なので、主にブロックの横をクロスで抜けてくる強打をマークしましょう。
ですので、あまり前に出すぎないように、後ろから前へ突っ込むように構えることがコツです。
相手レフトからのストレートスパイクに対する対処
相手レフトからの攻撃に対して、自チームのブロックがしっかりとコースを塞いでいれば、バックライトはストレートスパイクをマークする必要はありませんが、実際にはなかなかそうはいきません。
アンテナとブロックの間を抜けてストレートスパイクが来ることも多々ありますので、ブロックの状態なども常に確認しながら動きましょう。
また、ブロックの真後ろにフェイントを落とされることもあり、他の選手が対処できない場合は、バックライトの選手が取らざるを得ない状況になる場合もあります。
いずれの場合も、ブロックの状態や相手スパイカーの構えをよく見て、強打かフェイントかなどを読むことも大切です。
二段トスを上げる
レセプションやディグが乱れてセッターにレシーブが返らなかった場合、バックライトがレフトスパイカーに二段トスを上げなければならない場合があります。
バックレフトからの二段トスは、レフトスパイカーまで距離があることから、高く大きくトスを上げる必要があります。
目測を誤ると、二段トスがネットに近すぎたり、最悪相手コートに返ったりアンテナを越えてしまうこともありがちです。
普段の練習で、レフトスパイカーが打ちやすい二段トスを上げる練習を取り入れて、距離感を確認してきましょう。
バックライトに求められる能力とは
9人制バレーボールなら、バックライトポジションの選手はスパイクを打つことがないので、レシーブ力をあげることに専念すればいいのですが、6人制だとそういうわけにはいきません。
ですので、他のウイングスパイカーと同様、スパイク・レシーブ・ブロックとオールラウンドなプレーが要求されます。
チームのレベルや状況によって、役割も変わってくるバックライトですが、偏ることなく全てのプレーのスキルを向上させていきましょう。
また、バックからの声というのはフォワードの選手にとって大きな支えになりますので、指示の声・激励の声など積極的な声掛けを心がけることも大切です。