バレーボールのセンターのポジションの選手には、二つの大きな役割があります。
チームの壁、ブロックの要
一番の重要な役割と言えば、やはりブロックになります。
センターポジションの選手をミドルブロッカーと呼ぶこともあります。
センターの選手は、相手からのセンター、レフト、ライトと、基本どのボールに対してもブロックに行かなければなりません。
特にレフトとライトに飛ぶ場合、自分の隣のブロッカーとの間が開かないように素早く動かなければなりません。
素早く移動するためには、ボールをよく見てコースを読むことと、正しいステップで素早く移動することが大切です。
ブロックの中心となるので、背の高さや腕の長さが必要になるポジションですが、敏捷性も要求されます。
そしてどちらかというと、パワーよりもスピードが大切なポジションです。
6人制バレーボールでは、後衛に下がった時にリベロと交代するので必ずしもレシーブのうまい選手でなくても大丈夫です。
電光石火!クイック攻撃
攻撃面ではセッターからの早いトスを打つ、センター攻撃を担います。
チャンスボールの場合、100%自分にトスが上がる覚悟が必要です。
たとえ、それがオープントスになっても自分はおとりで飛ばなければなりません。
それもオープン攻撃に対するブロックをはずすという大切な仕事です。
クイック攻撃は、パワーよりも速さです。
ブロックが完成する前に打つことさえできれば、たとえ弱めの球でもポイントにすることができます。
フォームも、大きく腕を振るのではなく、コンパクトな振りが要求されます。
セッターとのコンビが大切なので、練習でしっかり話し合っておきましょう。
センターの資質について
今まで述べてきたように、バレーボールでのセンターは身長が高くクイック攻撃ができる選手という事になりますが、果たしてそれだけなのでしょうか。
それだと、身長が小さい選手には無理だという事になってしまいます。
言い方は悪いですが、ただ身長が高く運動神経があまりよくない選手がいるとします。
そして、やや小さいけれどジャンプ力がありクイックを打つこともできて、何より運動神経とセンスの良い選手ではどちらを起用しますか?
必ずしも身長ありきだけで決めないで、チーム内で話し合い、試行錯誤を繰り返してポジションを決めていくのもバレーボールの面白さの一つかもしれません。