気合を入れてアタックをブロックしに行ったら、フェイントでかわされた。
バレーボールの試合中、こういう場面はよくあります。
その場合、ブロッカーは何もできないのでしょうか?考えてみましょう。
フェイントをチャンスボールに
バレーボールでは、ブロック力があるかないかで試合の勝敗が大きく左右されます。
相手が点数を取りに来るところを一発で止めるわけですから、チームの勢いも上がります。
バレーボールでは、ブロックが上手い下手というのは、どれだけシャットできるかだけではありません。
飛ぶべき場所でいつでも壁を作れることが重要です。
それができることによって、相手のアタックコースを狭めてディグしやすくなるのです。
フェイントされた場合も同じです。
こっちのブロックの形がしっかりしていれば、フェイントをされてボールを落とされる場所がかなり限定されることになります。
逆に、ブロックに飛ぶタイミングが悪かったり隣の選手との息が合わなかったりしたら、相手の狙った場所(レシーバーがいない場所)にボールが落ちてしまうことになります。
ブロッカーがフェイントに手を出すべきか
これはフェイントのボールの軌道によって変わってきます。
ブロッカーがジャンプして最高点に達したあたりで短いボールを落とされたら、空中でボールを触らなくてはならなくなります。
この場合はよほどボールの軌道が見えていないと厳しいので、ブロックカバーに入った選手に任せた方が無難です。
相手のフェイントが山なりで、自分のほぼ後ろあたりに落ちるのが見えた時は、自らオーバーパスでとってチャンスボールにすることができます。
いずれも相手のトスとアタッカーのフォームを見て、どういうアタック(フェイント)が来るか見定めることが重要になってきます。
ブロック後の行動
6人制バレーボールの場合は、ブロックで自分の手にボールが当たった後も、もう一度自分でボールを触ることができます。
そしてそこから三回プレーができます。
9人制ではブロックでほんの少しでもボールが自分の手に当たったら、それは一回とカウントされてしまいます。
なのでその後は二回しかプレーできないので、ボールに触ったかどうか、きちんと声を出して味方にアピールする必要があります。
いずれの場合も、ブロックした後に一番気をつけたいのは、ボールの行方を見逃さない事です。
自分が見逃さないようにするのが第一ですが、思わぬ場所にボールが当たりどこへ飛んだのか一瞬分からなくなることもあります。
そういう場合は、他の選手が積極的にボールの位置を声を出してを教えてあげることが大事です。
特に自分の真上に上がってしまったボールは見にくいので「上!」と一言声をかけてあげるだけで、ブロッカーが安心して次の動作に移れるようになります。